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社会教育 > 青梅市立美術館 青梅市立小島善太郎美術館 > 特別展「昭和叙情・心のふるさと-谷内六郎作品展」

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更新日:2017年11月1日

青梅市立美術館 青梅市立小島善太郎美術館

展覧会スケジュール

以下のボタンをクリックしてPDFファイルをご覧ください。

schedule_button(PDF:216KB)

特別展「昭和叙情・心のふるさと-谷内六郎作品展」

こちらの展覧会は終了しました。

会期中はたくさんのご来館をいただき、誠にありがとうございました。

1956年に創刊された『週刊新潮』は、戦後の日本で創刊され現在まで続く、市民目線の総合ジャーナリズムです。その表紙絵を第1号から描いたのが谷内六郎(1921~81)であり、本展はその表紙原画を中心に、公開制作された大作《里の秋》や絵本『海と風船』の原画等、約80点を紹介するものです。

谷内の作品としては、「心のふるさと」と呼べるような、田舎ののどかな景色や、四季の移ろいを感じさせるものが著名です。しかし、26年間にわたって描かれた、1300点にのぼる『週刊新潮』の表紙絵を概観してみると、戦後復興期に変化を遂げる都市の様子や人々の暮らし、時事的な内容に即したものも多数あります。「1.季節の風物詩」、「2.懐かしの風景」、「3.時代の風1(話題のでき事)」、「4.時代の風2(街・人・暮らし)」、「5.昔遊び」、「6.子どもの視点」の6つのテーマに分けた『週刊新潮』の表紙原画を中心に、谷内作品を通して在りし日の「昭和」を感じていただけたら幸いです。

谷内六郎作品展バナー

展覧会案内リーフレット(PDF:397KB)

基本情報

会期

2017年9月16日(土曜日)~11月5日(日曜日)

開館時間

午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日

月曜日(ただし9月18日、10月9日は祝日のため開館し、翌火曜日が休館)

観覧料

大人500円(400円)、小・中学生100円(80円)カッコ内は20名以上の団体割引料金です。

  • 青梅市内在住の65歳以上の方(免許証・保険証など住所・年齢が確認できるものを提示、シルバーパス・診察券などは不可)は無料です。複数名で来館の場合は、一人ずつ証明をご提示願います。
  • 障害をお持ちの方(障害者手帳をご提示ください)とその付添者1名は無料です。

※10月1日から特別展会期中、青梅市内の小・中学生は無料です。

協力

  • 横須賀美術館
  • 谷内達子氏
  • 一般社団法人 大多摩観光連盟
  • 島田安彦コレクション

作家紹介

谷内六郎肖像

谷内六郎(たにうち・ろくろう)

『週刊新潮』の創刊号から26年間担当した谷内六郎(1921~81年)は、戦前期から雑誌に漫画やカットの投稿を行い、入選を繰り返していた人物であり、戦中も海軍工廠で図案を描く仕事に従事していました。また、戦後は『VAN』や『漫画』に政治風刺漫画を発表し、『週刊新潮』に関わる以前に、すでに『漫画読本』や『谷内六郎画集』(いずれも文芸春秋社)を刊行する等、その道ではイラストレーターとして良く知られていました。しかし、彼が全国区の存在になったのは、やはり『週刊新潮』に携わって以降のことであり、同誌の発行部数の上昇は、谷内とその作品の人気を押し上げ、当時の両者はほぼ同義となっていました。

出品作品紹介

第1章 季節の風物詩

1956年2月に創刊された『週刊新潮』の雑誌は、いくつかの点で少々変わっていました。
第一に、表紙としてカラー写真が台頭してきた時代にあえてイラストを採用したことです。『週刊新潮』の表紙は、のどかな里山の景色や、四季の移ろいを描いた、どことなく郷愁を誘うような、懐かしい情景を主体としていたのです。
第二に、『週刊新潮』は「俗物主義」と揶揄されるほど、ときには下世話な内容を取り上げ、鋭く切り込むことを信条としていましたが、谷内が同誌のために描いた表紙にはそうした面がなく、逆に万人が共感する品行方正な路線が常に堅持されました。
週刊誌という特性を活かして、表紙絵は全般的に季節感を感じさせるテーマが選ばれました。ここでは初夏から暮れに至る表紙絵をご紹介します。

谷内六郎《柿に残る西陽》

谷内六郎《柿に残る西陽》
横須賀美術館蔵
©Michiko Taniuchi

第2章 懐かしの風景

谷内作品には季節の風物詩と共に、今となっては「懐かしの風景」と呼べるものが散見されます。ラッパを吹きながら町内を売り歩く「豆腐売り」や子ども相手の「紙芝居」は、現在ではほとんど見かけません。しかし、表紙が描かれた当時は日常の光景でしたし、「かやぶき屋根の家」や「薪の風呂」に関しては、東京都内でも郊外や多摩地区においては、比較的長く存在していました。
故郷を離れて都会に暮らす人にとって、ここで紹介する作品は、当時も郷愁を感じさせる事物であったでしょうし、描かれてから半世紀が経った今日においては、誰にとっても懐かしき心の故郷とよべるものではないでしょうか。ありし日の昭和に思いをはせてみてください。

第3章 時代の風1(話題のでき事)

谷内六郎《砂の万博》

谷内六郎《砂の万博》
横須賀美術館蔵
©Michiko Taniuchi

谷内が『週刊新潮』の表紙絵を描いていた昭和という時代には、現在から見ても記念碑的なでき事がいくつもありました。そして当然、そうした事柄は「話題のでき事」として、表紙絵に採用されました。
例えば、《砂の万博》(1970年3月28日号)は、いうまでもなく同年3月15日に「人類の進歩と調和」をテーマとして、大阪で開幕した万国博覧会を表しています。
また、《UFOと宇宙人が出る場所》(1975年6月19日号)は、同年2月に山梨県甲府市で小学生2人がUFOと宇宙人を目撃したという、日本で起きたUFO関連報道としては、最も有名な1つとされる目撃事件を下敷きにしています。前者は真実であり、後者は科学とは相いれない「超常現象」の類であり、その真偽のほどは定かではありません。
しかし、科学によっていろいろな謎が解明されつつある時代において、もしくはだからこそ、後者のようなでき事が人々の心をつかんだのも事実であり、これらからは「昭和」特有の面白さが感じられます。

第4章 時代の風2(街・人・暮らし)

谷内作品に対する一般的なイメージは、古き良き時代、郷愁を誘う抒情的なものでしょう。しかし、26年間にわたる約1300点の作品を概観してみると、変貌する都市の様子や、新時代に向かう息吹きを感じさせるものが散見されます。
肯定的に捉えられ描かれているものがある一方、「新顔」の登場によって「劣勢」に立たされるものや「消えゆく存在」、もしくは「新たに生まれた陰」が、本当の画題、すなわち主人公ではないか、と思われる作品があります。
風刺漫画を手がけていた頃を彷彿させるテーマや切り口のこうした作品は、『週刊新潮』の表紙絵としては数も少なく、スパイス的な存在といえるかもしれません。しかし、それゆえに独特の存在感を示し、面白さを醸し出しています。一風異なる谷内作品の魅力をお楽しみください。

 

第5章 昔遊び

谷内作品の主人公は常に子どもです。
一般的に、雑誌の顔となる表紙は、主たる読者層と重なる人物が選ばれます。したがって、成人男性を購買層とする『週刊新潮』の表紙として子どもは不釣り合いとなりますが、作者が急逝するまでの26年間、同誌の表紙を飾り続け、それは読者からも圧倒的な支持を受けたのは子どもでした。
表紙に描かれた子どもは、読者の実子の日常であると同時に、自身の幼少期の姿とも重なります。表紙に描かれたシャボン玉や電車ごっこ、昆虫の格闘や人形遊びは、少なくとも当時は誰もが持つ「共通の体験」であり、だからこそ世代を超えた共感に繋がったのです。
谷内の描く昔遊びは、幼少期から喘息に悩まされ入退院や療養生活を余儀なくされた、自身の過去と現在の両方に重なる重要なテーマだったのです。

谷内六郎《芸術の秋》

谷内六郎《芸術の秋》
横須賀美術館蔵
©Michiko Taniuchi

 

第6章 子どもの視点

谷内六郎《タンポポのヘリコプター》

谷内六郎《タンポポのヘリコプター》
横須賀美術館蔵
©Michiko Taniuchi

日本には昔から「見立て」という文化が存在します。これは何らかの対象を他のものになぞらえて、実在しないものをあるように思い描くことであり、和歌や俳諧、歌舞伎等では昔から行われてきました。
例えば、《朝顔は虫のスピーカー》は、ラッパ型の朝顔の花をスピーカーに見立て、そこに向かい合う蟻を、音楽を聴き入る聴衆に見立てた作品であり、《タンポポのヘリコプター》はタンポポの綿毛の飛ぶ様子を、ヘリコプターのプロペラになぞらえた作品で、「そういわれれば、そのように見える」ものばかりです。
谷内は生涯にわたって「小さきもの」に対する関心や愛情を持ち続け、それを作品に投影してきました。
『週刊新潮』の表紙絵の最後のコーナーとして、「童心」を感じさせる作品をご紹介します。

 

 

絵本『海と風船』

『海と風船』は1969年に谷内が絵と文を担当した絵本です。絵本としての出版は創作から40年近く後の2006年であることから、生前にその存在が発表されることはありませんでした。
紙風船を主人公に見立てた『海と風船』を構成している事物は、かやぶき屋根の家、汽車、船、井戸、地蔵、遊ぶ子ども等、谷内作品の定番的モティーフです。一方、絵と対応する1つ1つの文章は、『週刊新潮』の表紙絵につけられた「表紙の言葉」よりも詩的であり、全体から受ける印象は、絵本というよりは詩画集に近いかもしれません。

谷内六郎《船出》絵本「海と風船」

谷内六郎《船出》(絵本『海と風船』原画)
横須賀美術館蔵/©Michiko Taniuchi

 

《里の秋》について

 谷内六郎《里の秋》

谷内六郎《里の秋》横須賀美術館蔵/©Michiko Taniuchi

《里の秋》は『週刊新潮』の500号達成を記念して、池袋の西武百貨店で開催された「表紙絵原画展」会場で公開制作された大作であり、4枚のパネルからなっています。
ウインドー内で制作する谷内の姿を一目見ようと、会場には連日多くの人が詰めかけ、谷内自身は10日間かけて本作を完成させました。

関連イベント

トーク・イベント「谷内六郎の世界」 ※会場変更があります

谷内六郎の長女である広美氏に、谷内作品の魅力と父六郎について語っていただきます。

  • 日時:2017年10月21日(土曜日)午後2時から
  • 会場:青梅市役所2階会議室 ※会場が中央図書館多目的室から市役所会議室に変更となりました。
  • 定員:90人谷内六郎展はがき見本(定員を超えた場合は抽せん)
  • 費用:無料
  • 参加方法:往復はがきに以下の事項を記入してお申込みください。

<往信:表(宛名面)>
〒198-0085 青梅市滝ノ上町1346-1
青梅市立美術館
「谷内六郎展トーク・イベント」参加者募集係
<往信:裏>
お申込者の住所、氏名、年齢、電話番号
参加希望人数(葉書1枚につき2人まで)
<返信:表(宛名面)>
お申込者の郵便番号、住所、氏名
<返信:裏>
空白(当落をこちらで記載して返送します)

  • 応募締切:2017年10月7日(土曜日)必着

 

『海と風船』読み聞かせ会 ※会場変更があります

スクリーンに映し出した絵本『海と風船』の画像を見ながら、朗読サークルによる読み聞かせを鑑賞します。

  • 日時:2017年10月21日(土曜日)午後1時から
  • 会場:青梅市役所2階会議室 ※会場が中央図書館多目的室から市役所会議室に変更となりました。
  • 定員:90人
  • 費用:無料
  • 参加方法:当日中央図書館会場にお集まりください。

 

学芸員によるギャラリー・ガイド

  • 日時:2017年9月30日(土曜日)、10月29日(日曜日)午後2時から
  • 定員:20人程度(先着順)
  • 費用:無料(ただし、観覧券は必要です。)
  • 参加方法:当日美術館受付にお集まりください。

 

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問い合わせ

青梅市立美術館
〒198-0085 東京都青梅市滝ノ上町1346-1
電話番号 0428-24-1195
FAX 0428-23-8229