平成23年度  学 校 経 営 方 針
 
青梅市立河辺小学校長  富 田  清
 
T 学校経営の基本理念
 河辺小学校は,全ての教職員の創造性や自発性,英知を結集し,現代社会を主体的に生きる児童の確かな成長を保障するとともに,保護者・地域社会から理解と信頼を得られる学校経営を進めていく。
(1) 人権尊重の精神に基づき,未来社会の変化に主体的に対応し創造的に生きていくため 「豊かな人間性」「確かな学力」「健康・体力」など「生きる力」をはぐくむ学校。
(2) 自ら考え判断し主体的に行動できる児童,相手の立場やよさを認め合い高め合える心,豊かな児童,進んで運動に親しみ心身ともに健康な児童を育成する学校。
(3) 『一人一人が輝き,共に生きる力』を培う教育を基盤に,一人一人のよさや可能性 を十分に発揮し,心豊かに主体的に,そして創造的に生きる力を身に付けていくとと もに,相互に認め合い,支え合い,協力し合い,高め合い,未来社会を心豊かにたくましく生きる子どもを育てる学校。
(4) 昭和46年4月1日創立以来41年目,これまでたくさんの先輩方が河辺小で学び,伝統を受け継ぎ,現在の自分たちがあることへの感謝の気持ちをもって,本校の歴史と伝統に新たなページを刻み,一人一人の児童が,充実した学校生活を送る学校。

この理念に基づいて教職員が協力し合い,教育活動を進め学校改善・充実に努める。

そのために
 

(1) 学校便りや行事案内,保護者会や地域の諸会議において,本校の教育目標や教育方針を積極的に,そしてわかりやすく保護者や地域に示していく。
(2) 学校運営連絡協議会,保護者会,PTA,地域の諸会議の中で,地域の方々や保護者の意見や評価を求め,学校の運営や教育活動に生かしていく。
(3) 日常の学習指導や生活指導また学級活動の中等で児童の願いや思いを受けていく。また,年度末には児童の意見や評価も求めていく。
(4) 常に,子どもの状況や地域の実態を視野に入れた教育活動を心がけていく。
U 本校の教育目標
 自主創造の精神に富み,広い視野と豊かな情操をもち,たくましい実践力のある,心身共に健康な子供の育成を目指します。
「ねばり強い子ども」
 健康で明るい生活を志向し,目標をもって根気強く努力する子供の育成を図ります。
「すすんで学習する子ども」
 基礎的・基本的な内容を身に付け、個性豊かに生涯学び続ける力をもつ子どもの育成を図ります。
「仲良くする子ども」
 互いを尊重し,認め合い支え合う人間関係をつくり,協力して社会に貢献しようとする子供の育成を図ります。 
「豊かな心をもち,柔軟で適応力のある子ども」を育てることは,現代社会を生きる 子供たちにとって身に付けなければならない本校の重点目標でもある。昨年度に引き 続き,「豊かな心の育成」という観点から教育活動の充実を図っていく。
 
V 教育目標のための基本方針
 教育目標を具現化するためには,教職員と子供たちとの信頼関係や子供たち相互の好ましい人間関係を基礎とした教育活動が展開されなくてはならない。そのためには,学年・学級経営の充実を学校経営の基本とし,教職員一人一人が各教科・道徳・特別活動などの指導の在り方を工夫し,その成果を子供たちの指導に生かしつつ,より充実した教育活動を展開していく。
1 「ねばり強い子ども」に関して
(1) 家庭や地域社会の連携を図り,心身の健康づくりや体力づくりを推進する。
(2) 安全指導の徹底を図り,自らの生命は自分で守る態度や能力を培う。
(3) 「言葉遣い」「勤労」「あいさつ」「返事」「規範意識の育成」など基本的生活習慣の育成と定着を図るとともに,何事にも最後まであきらめずにねばり強く取り組む態度を育てる。
2 「すすんで学習する子ども」に関して
(1) 生涯学習の基礎を培うため,基礎的・基本的な内容を重点的に指導するとともに自ら考え,自ら学ぶ主体的な学習態度を育てる。
(2) 算数科における少人数指導などの充実により,基礎学力の定着を図ります。また,児童の実態に合わせた授業改善をしていく指導の徹底を図り,確かな学力を定着させ学ぶことに楽しさや成就感を体得させる指導の工夫を図る。補習学習として,夏季休業中にサマースクールを実施します。
(3) 児童一人一人の可能性を最大限に伸ばすために,OJTを意図的・計画的に実施し教員相互が磨き高め合うための研修をより一層充実させる。また,校内研究等による教員の資質向上を図る。そして,指導法の工夫や授業改善を進めていく。
(4) 地域の自然や文化,伝統に触れ,人材や施設を活用するなどして,体験的活動を重視し,自ら考えよりよく問題を解決する資質や能力を育成します。
(5) 子供の学ぶ意欲を高めるために,校舎内外の環境整備に努めます。
3 「仲良くする子ども」に関して
(1) 心の教育を充実させ『一人一人の輝き』と『共に生きる力』を導く。
(2) 人権尊重の精神のもと,いじめ・差別や偏見を許さない指導を全校体制で行い,児童の人権感覚を培う。
(3) 全教育活動における豊かな体験活動と道徳の時間との関連を通して「生命の尊重」「思いやり」「勤労」などにおける児童の道徳的実践力を育成する。
 
(4) 児童相互による縦割り班活動などを通して,「自分の大切さとともに,他の人の大切さを認める」態度をはぐくんでいく。
W 学校経営の重点
1 学級・学年経営の充実
学校経営の基本は学年・学級経営の充実にあります。児童が一日の大半を過ごす学年や学級での生活を豊かなものにしていく。なお,学級の独自性や学年のカラーというものはあるが,あくまでも学校全体の組織の中の学年・学級であるという意識をもつことが重要である。したがって柔軟な協力体制を工夫し,各教師が自分の持ち味や専門性を発揮することによって,より質の高い教育活動が可能になると考える。
(1) 言語環境の整備と言語活動の充実を図り,言語に対する関心や理解を深めるとともに,言語力を育て,その力をもとに他教科,他領域の学力向上,児童の思考力・判断力・表現力等を育成していく。
(2) 児童理解を深め,問題行動の早期発見・早期対応と未然防止に努め,いじめや不登校・荒れのない学年・学級を目指す。
2 授業の改善
「授業は教師の命」などと言われるように,教師にとって最も力と情熱を発揮し,時間をかける場は授業である。児童の学ぶ意欲を喚起し,基礎学力をしっかり身に付けさせる授業が求められている。そのため,常に教員相互が磨き高めあい,指導法の工夫や授業改善を進めて,指導力を高めていく。
(1) 各教科などの基礎的・基本的な内容を明確にして,意図的・計画的に指導する。
(2) 週案の作成・充実を通して,常に計画・実施・評価を行い,授業の質的向上に
努める。
(3) 指導の結果や学習の成果を可能な限り,目に見える形で示していく。
3 校内研究の充実  
平成22・23年度東京都人権尊重教育推進校の研究指定校として,次の観点で研究を深め,子供の日々の成長につながるよう努めていく。
(1) 各教科・総合的な学習の時間・生活科を中心に,生活指導や日常生活との関連を図り,子供の心をはぐくみ,自他ともに大切にする態度を培う。
(2) 研究授業を中心とし,実践的に課題解決の視点を分析・整理し,研究主題に迫る。
(3) 研究組織や体制,会議の方法などを工夫し,効率的な研究を進める。
4 児童の安全の確保と教育環境の整備
学校は家庭と共に,子供にとって安全な所でなくてはならない。未然に事故を防ぐため施設設備の点検などを行うとともに,安全指導の徹底に努める。もし,事故が起きた場合の対応についても全ての教職員が共通理解しておき,いつでも迅速かつ適切に対応できるようにしておく。
「環境は人を育てる。」と言います。児童の触れる環境は隠れたカリキュラムとして児童の成長に影響を与えるものです。
(1) 教室環境・学年の掲示板など子供が意欲的に学習するにふさわしい環境づくりに努める。
(2) 校舎内・外における学習環境の整備や自然環境の整備を充実させ,学校美化に配慮をしていく。
5 家庭・地域社会との連携
学校・家庭・地域社会が子供の健やかな成長を願い,それぞれの立場でパートナーシップを発揮し,連携を図ることが望まれている。人と情報が行き交う場としての学校を考え,共通の目標の実現に向かって家庭や地域社会との連携を図っていく。
(1) 学校だより,学年だより,学校公開,道徳授業地区公開講座,地域の教材化や地   域の教育力の活用などを通して,相互の連携,交流を密にし,信頼関係を深める。
(2) ホームページを通して,教育活動の状況を家庭や地域に発信していく。
(3) 児童による評価・保護者による評価・学校運営連絡協議会の意見や評価を学校経営や学年・学級経営に反映させていく。
(4) 青梅市における小・中一貫教育の主旨に基づき,霞台中学校との連携について,一層工夫していく。
 6 市の学校教育推進計画(青梅市教育プラン)の具現化
青梅市では,新しい時代の本市の教育行政の確立を目指して,青梅市教育推進プランを策定し展開している。この計画を受けて,本校の教育活動を改めて位置づけたり見直したりする。 
 7 学校予算の適正な編成と執行
学校を運営する予算は言うまでもなく,市民の支払う税金によって賄われている。市教育委員会,事務室,職員室の連携を密にして,計画的に予算を編成し,時宣に合った執行を進め,円滑な教育活動を推進していく。
(1) 予算の効率的な編成と執行に努める。
(2) 意図的,計画的,組織的な予算の検討を行う。
 8 教育公務員としての自覚と誇り
教師は,だれもが子供にとって価値ある教師でありたいと願うもの。子供の人格形成に直接関与する人間としての責任を自覚し,誇りをもって,人間尊重の精神に基づいた学校づくりに努力していく。また,公務員の不正や服務違反が後を絶たず,社会から信頼を失うことが多い現状である。私たちは服務の厳正に努め,全体の奉仕者としての自覚をもって,改めて職務を遂行することが大切である。
 
X 教育活動の重点と具体的な方策
 1 各教科
(1) 基礎的・基本的な内容の指導を徹底するとともに,思考,判断,表現,さらには関心,意欲,態度も含め幅広くとらえた確かな学力の育成に努める。
(2) 児童一人一人の学習状況にふさわしい学習を展開し,学ぶことの楽しさや成就感を体得させることに努める。
 2 道徳
(1) 道徳教育の要である道徳授業の質的向上を図り,道徳的心情・判断力・実践意欲などの道徳的実践力を育てる。
(2) 全教育活動における体験的活動を通して,道徳性をはぐくむ。
(3) 道徳授業地区公開講座を通じて,学校・家庭・地域社会の連携を図りながら,児童の健全育成を進める。(9月9日実施)
 3 特別活動
(1) 望ましい集団活動を通して,互いのよさに気付き,共に向上しようとする豊かな人間関係を育てる。
(2) ふれあいタイムによる縦割り班活動や集会活動を工夫し,集団への所属感や思いやりの心をはぐくむ。
 4 総合的な学習の時間
(1) 自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する能力や態度を育てる。
(2) 地域の自然に働きかける活動や人と触れ合う活動,情報機器を活用した活動などを通して,課題解決を図り,自己の生き方を考えることができるようにする。
(3) 外国語活動を通じ,外国語(英語)について理解を深め,積極的なコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともにコミュニケーション能力の素地を養う。
 5 特色ある教育活動
(1) 多摩川での自然体験学習(いきいき活動)や愛鳥活動などを通して,自然を愛する心,郷土を愛する心をはぐくむとともに,環境教育を一層充実させる。
(2) マラソンタイム(青梅マラソン・ジュニアロードレース)やなわとびタイムを体育科の指導と関連させ,運動の日常化を図るとともに,体力の向上に努める。
 6 生活指導
(1) 学習面,生活面,精神面での自立はそれぞれ深く関係しており,生活指導と学習指導とは一体のものとして指導していく。
(2) 一人一人の児童理解に努め,全教職員の共通理解のもとに,一人の児童に多くの教師がかかわり,一貫した指導に努める。昨年度に引き続き,言葉遣いの改善(くん・さん付けの徹底)や勤労,規範意識の育成に努める。
(3) 家庭や地域社会,関係諸機関との連携を密にし,基本的な生活習慣をしっかり身に付けるよう指導していく。
 7 進路指導
(1) 児童が自らの生き方を考え,主体的に進路を選択することができるように,家庭の理解と協力を得ながら,進路指導を行う。
(2) 教職員や児童・生徒の交流を通じた中学校との連携を意図的・計画的に行い,進路指導の充実を図る。
 8 特別支援教育
(1) 特別な支援を必要とする児童の個別計指導画を充実させるとともに,研修会を通して共通理解を図り,組織的に特別支援教育を進めていく。
    (2) 「ことばときこえ」に関する理解を深めるため,校内における理解授業の実践などを通して, 障害についての理解を深め,互いに認め合える環境づくりに努める。
(3) 関係する特別支援学校との連携を深め,副籍交流の充実を図る。